事故処理 [過去記事]
この仕事をしていて一番ストレスが多いのが事故。
この数日、私が代理店として関わっている事故ではないが、
合点がいかない事故が2件ほどある。
一つは昨年末からお預かりして連絡が付かなかった250ccのバイク。
所有者はHさんは他店で買ったバイクの持込。
再三の連絡にも応答なしで、いよいよ怒って手紙を出したら、
やっと1週間前ぐらいに相手の保険のアジャスターがバイクの立会いに来た。
数日後Hさんが手土産を持って謝りにこられた。
横から飛び出した車を避けようとして(危険回避)転倒した事故。
お話が進んでいなかったのは、相手が当たっていないと言う事で、
無過失主張して話し合いのテーブルに付かないという事。
今回、何とか保険屋さんに報告がなされたと言う事で被害車両の立会いとなったらしい。
Hさん自身の保険会社では相手の車や人に損害がないのでノータッチと言われ、
友達やいろんな人に聞いて自分で処理しようとしたらしい。
私は、この話を聞いて、しっかりHさんに怒りました。
「あのね、当たってなくても転倒の要因になった相手には損害を賠償請求できるの。
危険回避ですから。
ただ判例タイムズの参考資料に基づき過失割合が提示され、非接触として過失相殺されるけど、
相手が自社の保険会社に報告すれば、保険会社も当然加害側として
動かなければいけない事案だとわかるはずよ。
こんなことで半年も連絡もせずほったらかし?素人の友達や知り合いに相談してどうするの!
さっさと、私に聞けばよかった事じゃない!・・・ガミガミ」
そんな話の後、昨日の事、相手損保から調査資料と共に交差点内の事故として
5.5;4.5(Hさんバイク) 非接触の為0.5調整後
5:5です。との文書が来たので見てくれませんかと書類一式持ってこられた。
2車線の道を直進中,わき道(一車線)からの相手車進入ですから、
通常では考えられない過失割合。
自社の保険会社に連絡して、
「対人、対物に関してはノータッチでしょうが、これが妥当かどうかを資料をFAXするのでアドバイスをくれないか!」と依頼した。
更に、「弁護士費用特約が付いているかの確認と、無料弁護士相談も使えないか」という事を
調べる様に依頼する。
現場の地図をYAHOO地図で引き出し、グーグルマップの立体画像で現場の確認。
本人の状況報告とあわせて相手保険会社の主張資料も同時にFAXした。
まもなく、自社の担当から「この状況ではおっしゃるように9:1~8:2 非接触を加味して
相殺しても、5:5はありえない」と回答を貰う。
この結果を聞いてHさんが大喜びしてほっとしたのは言うまでもない。
結局、弁護士費用特約の保険適用で、弁護士から請求と言う形に進むはずです。
「たった1時間足らずでこの様に進展するのに、
相談したのが素人だったので半年もそのままだった事、よくわかったぁ!
反省して!ちゃんとこういう時はプロに相談する事ね!勉強になったやろ!」
と偉そうにHさんを叱りつけた。
プロではないが30数年の経験からの自称プロとして いい仕事をしたと自己満足。
今回のポイントは
接触していない事故でも当事者(車)(バイク)になる事がある。
自分の任意保険会社は、相手の車や人に損害がない時は、相手に損害の請求は出来ない。
こう言う時の為に弁護士費用特約をつけておくとよい(年間2,000円足らず)
保険会社専属の弁護士の無料相談もできる場合がある(30分ぐらい)
知ったかぶりの素人に相談しない
口頭で状況を説明するより、確かな資料を作り主張せよ。
(現場の地図、写真場合によっては道幅等を測って詳細な現場図を作る。)
顔が見える代理店を介し保険に加入する方が、何かと相談が出来るはずだ。。
(今回も代理店がいたら的確なアドバイスをもらえたに違いない。ネット加入のメリット、デメリットを理解する事)
事故解決には、お互い様の思いやりの気持ちを持とう!(私の持論)
加害者も被害者も事故で得をしてはいけない(私の持論)
事故処理も勉強の一つ、痛みを自分の糧となるように処理しよう!(私の持論)
以上 何かの参考になればと思い記事にした。
さて、もう一件の事故も又長くなりそうなので次回に書きます。
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